何も聴かず 何も見ず 何も言わず 何も考えず
誰も来させず 誰とも逢わず 誰も知らず 誰も受け入れず
時も流れず 食も摂らず 体躯も動かず 起きる事もせず
透明な大気が指先をすり抜け 濁った輪郭が僕に君を知らす
それでも
壁は壊れず 君にも壊せず
刺激そのままに水晶体の奥から君を眺める
不朽の思惑 不可能の極み 不治の病が世界を侵す
眩い光が脳裏を貫き
研ぎ澄まされた神経が僕に世界を知らす
それでも
山は崩れず 皆には昇れず
感じたままに空の頂から世界を嘲笑う
不屈の精神 不可能も可能
不知を知るが故の僕の特権
何も聴かず 何も見ず 何も言わず 何も考えず
誰も来させず 誰とも逢わず 誰も知らず 誰も受け入れず
時も流れず 食も摂らず 体躯も動かず 起きる事もせず
不完全な世の中 神の不在
響く不協和音 不釣合な世界
限り無く不和に近く だが決して不断ではなく
不貞に溺れた不実の魂
不適合な皆々様には
不敵な笑みを差し上げましょう
限り無く闇に近く だが決して不可視ではなく
不死は無くとも不死身の魂
不快さを増すこの世の中には
不滅の光を
降らせましょう……
-不-
小説お題
【冒頭】僕が君への欲情に身を焦がしていたことに、気づかなかったんだね?
【末尾】静かな満足感がわいてきた。
※健全な小説をお好みの方には、
見ないことを激しくお勧め致します。
ん~…R-16ぐらい? 爆
狭い空間での運命である
結婚にしろ友達にしろクラスメートにしろ
親族さえも
何故に出会い
別れるのかは
歯車の軸しか知らない
全てを知ったフリの君
負けは認めない
勝ち負けですらない
プライドがあるなら
それさえ棄てて
証明してみろ
運命の人はまだ居ない?
運命ならば出会えない
そのまたずっと先の未来
きっと出会えるその日まで
運命なれば
出会うにしても
永く先まで
出会わぬ事が
縁の切れない
唯一の手段
アタシの腐った掌は
運命さえもすり抜ける
アタシの鈍った視界では
運命などは見えはしない
何かといつか
出会えることが
運命なのかもしれないと
ならば出会わず
追いかけたい
今生死んでも
来世でも
アタシの運命それまでょ 藁
私には意志が無い
それが私の意志
私は頑張りたくない
それが私の努力
私は感情を見せたくない
それが私の感情
私は話したくない
それが私の無言の言葉
私はアナタに染まりたくない
それが私の色
私は寂しくない
それが私の寂しさ
私は何も持ちたくない
それが私の責任
私は何も見たくない
それが私の視界
私は何も知りたくない
それが私の知識
私は何も欲しくない
それが私の最後の欲求
私は誰も来させない
それが私の私の由縁
私は誰にも愛されない
それが私の自己愛の道
私は誰も認めない
それが私のアナタへの愛
私は私を認めない
それがアナタの私への愛
私は
私は
アナタは?
私は人形
意志の在る